パソコンを使用したICSサーボ設定の接続時のご注意
2018年2月17日 <サーボ> < ICS > ICS USB アダプターHS PCの設定・インストール
こんにちは!
今回は、パソコンを使用したICSサーボ設定の接続時のご注意をお知らせします。
RSx3one10FlectionやRSx3one10Ver.Dが最近発売され、設定変更やってみよう!というユーザー様が増えてきたようです。ICSサーボとICS USBアダプターHSの接続の順番を間違えて「通信できないです!」のお問い合わせがありましたので、いったん整理したいと思います。
ICS USBアダプター HSとICSサーボ、パソコンの接続の手順は、以下のようにお願いします。
(1)ICS USBアダプターHSの3Pコネクターに延長コードを接続します。
パソコンに接続する前に、ICS USBアダプターHSに付属の延長コードと2又コードを接続しておきます。パソコンのUSBポートはRCカー(ICSサーボ)まで距離がある場合が多いので、事前に延長しておくと取り回しが楽になります。
(2)パソコンにICS USBアダプターHSし、その後にICSサーボを接続します
手順1. 起動済みのパソコンにICS USBアダプターHSを接続します。
手順2. その後、設定変更したいICSサーボを2又コードに接続します。
※先にサーボとICS USBアダプターHSを接続したうえでパソコンに挿すと、通信エラーを起こしますのでご注意ください!
手順3. パソコンのServo Managerを起動し、COMポートを選択する
ICS Servo Managerソフトを起動すると、下の画像のように[Type][Model Select]項が空白の初期画面が表示されます。
[COM]項の右側にある▼ボタンからCOMポートを設定します。
「COM」項のプルダウンボックスをクリックすると、以下のように「ICS USB ADAPTER HS(COMxx)」と出てきますので、そちらを選択します。(COMxの番号は、ご使用のパソコンによって変わります)
※もし、プルダウンボックスに「Disconnect」しか出ない場合はドライバーのインストールに失敗してます。
こちらの記事を参考にドライバーをインストールしてください。
Windows10以前のパソコンの場合は、こちらの記事をご参考にお願いします。
COMポートを設定すると、現在の設定データが自動で読み込まれます。
上の画像のように、画面右上の[Model Select]項に番号が入って来たら読み込み成功です。
パソコンの画面に表示中の設定が、接続したICSサーボの現在の設定です。
※もし、「Can not read data from Servomotor.」ウインドウが出たら、パソコンとUSBアダプターHSの通信はできているが、ICSサーボのデータが取得できない場合です。ICSサーボと延長ケーブルの接続をいったん外して再接続し、3~5秒待ってから再度[COM▼]を押してみてください。
手順4. 変更後のセッティングをダウンロードします
設定変更をしたら、右下の「Write」ボタンを押して、パソコンに表示中の設定をICSサーボにダウンロードします。
上画像の例ではStrech1を16➡13に変更しました。Writeボタンを押した後に「Writing Complete!(書き込み成功)」が出たら、ICSサーボの設定書き換え成功です。ICS USB アダプターとICSサーボの接続を取り外し、ICSサーボのコードを受信機に戻して新しいサーボの設定をお試しください。
(3)ICSサーボ設定変更のポイント
ICSマネージャーでは以下の設定が変更可能です。
●STRETCH1(ストレッチ1):サーボ作動初期の微小空間のトルク特性。数値が大きいほどトルクが上がります。
●STRETCH2(ストレッチ2):ストレッチ1以降のサーボ作動空間のトルク特性。数値が大きいほどトルクが上がります。
※ストレッチ1、ストレッチ2ともに大きくし過ぎると、スリップアングルやハンチングの原因になります。やりすぎ注意です。
●SPEED(スピード):サーボの動作速度の制限をかける。127が制限なしの全開状態です。
●PUNCH(パンチ):サーボ動作開始時(ストレッチ1以前の停止➡動作の瞬間)のトルク特性。10が全開、0が最少です。
●Dead Band(デッドバンド):サーボが停止している角度範囲。サーボは外力(サーボホーンに対する路面のキックバック)に対して反力を発生しますので、その遊び。乗用車のハンドルの遊びと同様の意味です。5が最も遊びが多く、0は遊びなしです。
●Damping(ダンピング):サーボの停止特性。サーボが目的位置まで動作中➡停止するときのブレーキの強さ。少ない数値にすると、早くブレーキをかけるようになります。
設定変更のポイントは、
①初期設定から大きくかけ離れることがない様、5~10程度の数値変更ごとに走行特性を確認する
②設定変更は1項目ずつ行い、効果を確認したのちに次項目の設定変更を行う
上記2点に注意しながらセッティングを進めるとお好みのオリジナルセッティングを作りやすいと思います。
パソコンの操作に不慣れな方はお気軽に近藤科学サービス部(℡03-3807-7648)までお問い合わせくださいね!
今回も、お読みいただいてありがとうございました。