トリムとサブトリムのお話

2013年6月14日 < プロポ > EX-1 KIY

こんにちは!

今回はEX-1の機能、トリムとサブトリムの使い方についてです!


ご存知の方も多いでしょうが「トリム」はステアリングやスロットルトリガーから指を離した時の、中立(ニュートラル)位置のサーボやアンプの微調整をする為のものです。ハンドルに触らないでまっすぐに走りたいときにRCカーが右に曲がっていったらトリムを左にカチカチ操作して、まっすぐ走る位置に設定して、運転しやすくします。

そもそもなぜ「トリム」のほかに「サブトリム」が必要なのでしょうか?それはこの2つの機能は使用するシチュエーションにあわせて合理的に使いやすくなるよう、作られているからなのです!


 

[1]トリムとは…

サーボの動作範囲は換わらずに、ニュートラルの位置だけが変わります。これは、走行中にサーボがズレたりしたときにニュートラルの位置だけを修整することが出来るようにするためです。

もし右に5コマずれてしまってトリムを修整したときに、右だけオーバーステアになってしまったら困りますよね。そのようなことが無いように、トリムでは操舵のエンドポイントは変わらずにニュートラルだけが変わります。

EX-1のET1に設定されているトリムは走行中に使用する為の機能です。




 

 

[2]サブトリムとは…

一方のサブトリムはニュートラルの変更に伴ってサーボの操舵エンドポイントも変わります

RCカーの組み立て説明書で、「サーボのニュートラルを出した後、サーボホーンを取り付けます」「サーボがニュートラルで図の様になるように取り付けます」のようにあるときに、すこし説明図とはズレてしまうときがあります。

このときに微調整に使用する機能はサブトリムです。サブトリムでニュートラル出しを行えばステアリングを左右に切った際のサーボの左右の動作量は変化なくキープされます。


EX-1では初期画面>ENT>”Steering”>”SubTrim">ENTでサブトリムの設定画面になります。
それでは、サーボの搭載手順をまとめてみましょう。 

 

 

【正しいRCカー組み立て時のサーボの搭載手順】

①送信機、受信機、サーボを動作できるようにします。
電動カーなら走行用のバッテリーとアンプも準備しましょう。

②EX-1KIYを合体して、アジャスト機能を実行しましょう。
 詳しくはこちらの記事を参照ください。 

③送信機の電源をONしてトリムを0にします。EX-1やKO送信機の場合はステアリングの上にあるET1を左右に動かしてみて、ディスプレイで
”ST TRIM 0”と表示さればOKです。
工場出荷状態や新規のモデルメモリーなら、0になっています。
念のためにサブトリムも0であることを確認すると、なおベターです。

④受信機にサーボと電源(電動カーならアンプとバッテリー)を接続して動作を確認します。新品ではペアリングを行ってからサーボの動作を確認します。サーボに2つのトリムが0のときの信号が送られて、ニュートラルの位置になります。これを「ニュートラル出し」といいます。

⑤プロポ、受信機の電源はONのまま、ステアリングがニュートラルのままでRCカーの組み立て説明書の指示になるべく近いところでサーボにサーボホーンを取り付けます。
 

⑥説明書どおりの角度にサーボホーンがつかない場合には、サブトリムで微調整します。
 

⑦組み立て説明書にしたがってサーボをRCカーに取り付けます。

⑧EX-1のハンドルを左右に切って、動作を確認しましょう。

もし左右が逆に動いてしまったら、ST-Reverseを設定変更して、
サブトリムの量をL⇔R逆に再設定しましょう!
サブトリムの設定がL5だったらリバース設定後にサブトリムをR5と
再設定すると、さきほどの組み立て説明書どおりの位置に戻ります。

 

 

[3]よくあるミス①

RCカーのサーボ搭載時(上記の[2])に誤ってトリムを使用して ST-TRIM R5 右にずらした場合、サーボの右に動く量は左よりおよそ10%少なくなります。「リンケージロッドの長さはあっているのになぜかST-BALANCEが10%もずれてしまう」「右はクイックに曲がるのに左コーナーではアンダーステアが出る」といった不具合を生じることになります。
サーボの動く量が10%違えば、左右にハンドルをきるスピードも変わりますからね! 

[4]よくあるミス②

RCカーのサーボ搭載時にニュートラル出しのまえにトリムやサブトリムの数値を確認せずにセッティングを進めてしまい、「トリムはR35、サブトリムはL30」というお互いに打ち消しあう設定をしてしまう方もいらっしゃいます。このときにもステアリングバランスがおかしくなります。
モデルリセットをしてから上記の搭載方法でやり直しましょう! 

[5]まとめ

●走行前のセッティングでは、トリムを使用しないでサブトリムを使用する。
●サブトリムの設定値は小さくなるようにメカ積みを行う。
●走行中にニュートラルがずれたら、トリム(センタートリム ) で修正する。

今回の記事の動画はこちらからご覧いただけます!

(↑上手く表示されない場合はF5をおして再表示してみてください)

 今回もお読み頂き、有難うございました! 

 

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