M07コンセプト組み立てテクニカルティップス(6)
2017年7月21日 < プロポ > EX-RR <サーボ> サーボ関連記事 < ESC > VFS-FR2 <搭載例> M07コンセプト
こんにちは!
M07の組み立て6回目です。いよいよ、コース初走行です。
過去の記事
M07 Concept 組み立てティップス(1)「準備」はこちら
M07 Concept 組み立てティップス(2)「ステアリングサーボの搭載」はこちら
M07 Concept 組み立てティップス(3)「RCメカの搭載」はこちら
M07 Concept 組み立てティップス(4)「RCメカのブラックアウト」はこちら
M07 Concept 組み立てティップス(5)「RCメカのセットアップ」はこちら でご覧ください。
※以下のブログ記事の内容はキットの組み立て説明書と手順が異なる場合があります。組み立ては付属の説明書に従って行い、当ブログは参考としてご覧ください。
今回、M07コンセプトKO号のシェイクダウンにお邪魔した場所はTamTam大宮店さんです。
広大な売り場にはラジコンのみならず、プラモデル、ガン、鉄道模型、ホビーや書籍まで、かなり充実した品ぞろえの総合ホビーショップで、屋上にはグリップコースがあり、店舗奥にはPタイルのドリフトコースが設置されていました。店員さんの「いらっしゃいませーこんにちは!」の元気な挨拶が非常に好印象なお店でした。
グリップコースは屋上の炎天下ですが、ピットエリアは自動ドアで仕切られた室内にありエアコンがキンキンに冷えているので、この時期にしては大変快適です。ラップカウンターが設置されているので、タイム確認もできて走りがいのあるサーキットです。
お店では積極的にイベントを開催して、どんどんファンを増やしているようです。
品ぞろえ豊富なショップの店員さんにお聞きして、60Dスーパーグリップタイヤとスーパーハードスポンジインナーを購入して走行準備万端です!
当日は気温30°オーバーの予報なので、2分ずつ走行することにします。5分のレースを想定する場合は5分に設定するのが本来正しいのですが、熱中症にならないように少しづつ走ることにしました。走行終了の通知は、EX-RRのタイマー機能でアラームを鳴らしてわかるようにします。
EX-RRの初期画面からFUNCTION>TIMERメニューに入り、「START/STOP KEY」をBT1に設定したのち、「>>>」から次ページの中で「ALARM TIME」を2MINに設定しました。たった2つの設定で、走行開始時にBT1(ステアリングの下にあるボタン)を押すと自動的にタイマーがスタートして、終了10秒前からプレアラームが鳴り、ゴールアラームが鳴るようになります。とても実践的な初期設定です!
すべての走行準備が整ったら、走行開始前に必ずフェイルセーフの設定をしましょう。
設定方法はいたって簡単です。
プロポ→アンプのスイッチをONしてステアリング、スロットルの動作確認をしたら、KR-415FHD受信機のセットアップスイッチを長押しします。この時のスロットル位置を受信機が記憶し、万一の通信トラブル(プロポの電池切れなど)が発生した時にはこの設定位置にスロットルをホールドする機能です。電動カーでは、基本的にニュートラル位置に設定します。エンジンカーの場合はクラッチが切れてしまうので空走を防止する意味で弱いブレーキに設定するといいでしょう。
それでは、初走行です!
1パック目)素組み状態で走行開始!
まずは、直線を真っすぐ走るか、確認します。スロットルを少しだけ開けて3メートルほど走り、もし左右に曲がっていくようなら曲がった反対にET1トリムで補正します。以前の記事でステアリング周りの調整を入念に行っていますので、M07KO号は真っすぐ走りだしました。
徐々にスピードを上げていき、全開でストレートを走ってみます。この時に曲がっていくような場合は、マシン側の組み立てかセッティングに問題がある場合が多いです。ダンパーの取付位置やスプリングスペーサーの量、トー角やキャンバーの設定を間違えていないか、組み立て説明書を確認しましょう。
次に、曲がり方の確認です。ほかのコース走行の方の邪魔にならないエリアで、右いっぱいにハンドルを切りながらスロットルを少しだけ開けてゆっくり走りながら回転半径を確認します。左回転も同様にゆっくり走りながら回転半径を確認し、左右ともに同じように曲がるようにします。もし、右回りが小さすぎる場合は右にハンドルを切ったままET1トリムを左にカチカチ操作します。EX-RRのLCD画面にST TRAVELの画面が現れて、「TRAVEL R」の設定数値が減っていきますので、左右が合うまで入念に確認しましょう。
最後に、ブレーキの動作確認です。ブレーキの強さがどれくらいか、直線走行時とコーナー進入時に弱いブレーキと全開ブレーキをかけて確認しておきます。もし、ブレーキが強すぎてタイヤがロックしてしまう場合には、EX-RRのET3トリムを操作してTHTRAVEL Bを減らすか、ABS機能を使用して使いやすいブレーキに調整します。
さて、「走る曲がる止まる」の動作が確認できたのでいざ、サーキットを周回します!
走行結果;8Lap/2°10’774 BL15’806(2分で8周してゴールタイムは2分10秒774、ベストラップは15秒806)
=>基本的によく走ります。タイヤもコーナー進入まではよくグリップしているようですが、少しハンドルを切りすぎるとタイヤがギュッ!となって90度ターンし、失速してしまうようです。このままでも上手な方なら十分に速くドライビングしてしまいそうですが、私は少し運転に気を遣う感じなので、オプションパーツを組み込むことにします。
2パック目)必要なオプションパーツを組み込みます!
お店からカーボンダンパーステー(フロント/リヤ)とアルミ六角ハブを買ってきました。
気温30°オーバーのサーキット路面温度はすでに52°まで上昇していました。ゴムやプラスチックは温度で柔らかくなる特性があるので、剛性確保のためのパーツをチョイスしました。こういった場合、ハードタイプのタイヤに変えるのも一つの手なのですが、今回M07 KO号はタミヤさんのレースレギュレーションに準ずる内容で進めているので、タイヤではなくシャーシ側を固くしていきます。
カーボンショックステーは穴位置がノーマルの2穴→4穴となり、セッティングの幅も広がりそうです。
取付位置はノーマルから一段起こした位置がダンパーステーの説明書に指示されていました。キットメーカーさんもテストを繰り返しておすすめの設定を指示しているはずなので、まずは説明書に素直に従います。
アルミ六角ハブは見た目も豪華になりますが、それ以上にホイル取り付け精度が高まりますので、走行性能の向上に非常に大きい効果があります。
単純にタイヤグリップが+10%ぐらい上がりますので、ぜひ使用したいですね。
パーツ装着前 装着後
走行結果;8Lap/2°07’774 BL15’651
=>1パック目に比べて、全体的にグリップアップしました! 0.2秒のベストラップ更新、トータル3秒のタイムアップです!
ステアリングの曖昧さが減り、素直さがアップしました。ただ、だいぶ緩和されたものの、走行後半にステアリング操作しすぎたときはタイヤがギュッ!となるので、もう少しパーツを入れていきます。
3パック目)Mシャーシビックボアダンパー投入!
2パック目を終えてマシンをチェックしていたところ、左フロントのダンパーにわずかな重みを感じました。走行開始1分程度してからギュッとなるのはタイヤの影響も大きいですが、ダンパーの熱変化が起きているようなので、奮発してアルミダンパー投入です!
車高の高さは前後5mm(ノーマル同様)としました。ダンパーオイルはピストン穴径が異なるので少し硬いオイルで同様のダンピング効果が得られそうです。今回は400番にしました。
走行結果;8Lap/2°05’191 BL15’420
=>2パック目に比べて、さらにグリップアップしました! プロポのハンドル操作に対してマシンの反応のリニアリティが向上し、しなやかでよく粘るサスペンションになりました。0.2秒のベストラップ更新、トータル2秒のタイムアップです!
さて、ここまでパーツ投入を進めて来ましたので、その他マシンセット変更を3パック目の余り電池でテストしました。キャンバー、リバウンドはM07キットの標準セットのままでほぼベストなようです。フロントトー角だけ、+1°(弱トーイン)=>0°(トーゼロ)に変更して、大分ビシッと走るようになりました。
タイヤの接地感が充分に得られたところで、次回は、サーボのセッティングを進めていく様子をご紹介します。
今回もお読みいただいて、ありがとうございました!